<対象となる患者さん>
○ 精神障害、知的障害、発達障害などの障害を持っている患者さん(小児および成人)。
○ 身体的または心的な問題により歯科治療が受けられない患者さん(小児および成人)。
<歯科治療の内容>
○ 齲蝕歯の治療と定期健診
○ 歯周病の治療と定期健診
○ 抜歯などの外科治療
○ 顎関節症、摂食機能障害、発音障害など口に関係した機能障害の診断と治療
<歯科治療の進め方>
○ 通常の歯科治療が受けられる患者さんでは、通法の歯科治療を行います。
○ 障害などにより歯科治療が受けられない患者さんでは、行動調整といわれる方法によって
治療を行います。患者さんの適応状況から次の方法を選択します。
行動調整法@ 行動療法
患者さんが治療環境に慣れるように、簡単で不安の少ない段階から始めて、
徐々に治療ができるように進める方法です。
行動調整法A 笑気吸入鎮静法
鎮静作用、不安を軽くする作用のある笑気を鼻マスクから
麻酔法と違い事前の食事制限や治療後の注意点はありません。
行動調整法B 静脈内鎮静法または静脈麻酔法
治療への協力が難しい患者さん、または治療を急ぐ必要があり、慣れていくための時間がとれない患者さんの場合に
鎮静剤の点滴注射により鎮静した状態、または眠った状態で歯科治療を行う 方法です。
行動調整法C 全身麻酔法
全身麻酔器を使って、完全に眠った状態で歯科治療を行います。
*行動調整BとCは麻酔について麻酔専門の歯科麻酔医が担当します。
障害のある患者様、歯科治療が困難な患者様、歯科治療についてのご相談のある場合は、電話での相談も受け付けています。